アルバイト

お昼から夜中までアルバイトだった。

アルバイト先は児童養護施設

3月初旬から始めたからもう1カ月。あっという間だなぁ。

 

今まで児童養護施設と聞いたら、小さくて住みにくい施設を想像していたけど

想像していた場所と全然違って、

実際は、大きくて綺麗で光がすごく通る子どもたちの家だった。

 

あたしが働かせてもらってる家は、

小学生から中学生の男の子たちが住んでいる家。

 

基本的にあたしは子どもたちのご飯をレシピの載っていない

メニュー表から作り方を推測して作り、茶碗を洗い、

子どもたちのベッドメイキングをして、

洗濯物をたたみ、片付け、

大きな家じゅうを掃除機をかけて掃除する。

 

時間が余ったら子どもたちとゲームをしたり、

外に一緒に遊びにでかけたり。。

でもほとんどいつもやることが終わらなくて

子どもたちの遊び誘いを断っちゃうのが残念なところ。

 

子どもたちはそれぞれ個性豊かで

あたしがご飯を作っていると、進んで手伝いをしてくれたり、

くだらない冗談を交わしたり、思いやりのある子が多い。

一方、自分の思い通りに事が進まない時は、

突然キレたり、物にあたったり、暴言をはいたり、

どう対応していいか分からなくて、いつも戸惑ってる。

でもこの間、そんなことを寮長さんにお話したら、寮長さんは

「確かに強そうな男の人しか職員がいなかったら子どもたちは暴力を振るわないかもしれない。けどそれじゃあ施設を出て行くときのことを考えると子どもたちのためにならない。女の職員さんだったりそれぞれ個性ある職員さんがいるからこそ、子どもたちは人間関係を学んでいくんだよ。」


と言われてから少し気が楽になった。

今までは子どもの暴言、暴力にびくついて自分の気持ちなんて言えなかったけど、あたしなりに伝えよう、あたしのいる意味もあるんだ、と思えるようになって考え方が変わってきた。

実際は今もまだびくついている。

子どもたちから嫌われたくないし、人から強めの口調で言われることが苦手なあたしは、子どもたちの様子をうかがいながら会話しちゃうときが多い。

でも逆に子どもたちから学ぶことも多い。子どもたちは大人のことをよく見てて、とても繊細だからこそ子どもたちのあたしへの態度は、あたしの心を映し出してるなってよく思う。

それにはじめ暴言がひどかった子が今はよく「ありがとう」っていう機会が増えた。

職員さんが真摯に向き合ってその子と会話してるからだろうな。


あたしも真摯に子どもたちと向き合って一緒に成長していきたい。